軽貨物ドライバーの業務委託とは?請負契約だからこそのメリットと働き始めるまでの流れを解説

ドライバーの求人を見ていると目にする委託ドライバーというフレーズ。

「そもそも業務委託ドライバーってなに?」
「委託契約よりも正社員のほうが良いんじゃないの?」

と思うことはありませんか?

ドライバーをして働こうとしても、どの雇用形態が良いのか迷ってしまいますよね。

では、近年注目されている業務委託ドライバーとは、どんな働き方を指すのでしょうか?

この記事でお伝えすること
  • 業務委託ドライバーの仕事内容と正社員の違い
  • 個人事業主として働くからこそ得られる3つのメリット
  • 業務委託ドライバーとして働き始めるまでの流れ

この記事を見れば業務委託ドライバーの働き方から、どのように荷主を探せばよいのかまでサクッと理解できます。

ドライバーとして働こうか悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Contents

運送業の業務委託ドライバーってどうなの?5つの基本情報

インターネットショッピングが普及したこともあり、急激に需要が増している軽貨物ドライバー。

個人事業主として起業し、親会社と委託契約を結ぶ委託ドライバーが注目されています。

これを見れば完全網羅!
委託ドライバーの基本情報
  1. 業務委託ドライ―バーの仕事内容
  2. 業務委託ドライバーの仕事内容
  3. 業務委託ドライバーの収入
  4. 車さえあれば開業資金はかからない
  5. 絶対に加入すべき3つの保険

運送業は未経験でも働きやすく、頑張ったぶんだけ稼げる魅力的な仕事です。

そんな運送業のなかでも注目されている委託ドライバーとは何なのか、詳しく解説していきますね。

1.業務委託ドライバーの仕事内容

委託ドライバーは個人事業主として開業し、親会社から仕事を紹介してもらい働くスタイルです。

正式名称は「貨物軽自動車運送事業」と言い軽バンや軽トラなどの軽自動車を使用し、お客様のもとへ荷物を運ぶのが仕事です。

仕事内容の一例
  • 個人宅へ荷物を届ける「宅配」
  • 店舗やオフィス、工場などへ荷物を届ける「企業配」
  • 突発的な依頼に対応する「スポット」

大きくわけるとこの3種類の業務を委託されるケースが多く、日によって企業配やスポットなど仕事内容が異なる場合もあります。

指定された時間に荷物を届ければ良いので、配送時間の合間にランチや休憩を自由に取れますよ。

2.業務委託ドライバーと正社員の違い

業務委託ドライバーと正社員の仕事内容に違いはありませんが、業務委託ドライバーは自分で開業届を出し仕事を請け負います。

個人事業主ということもあり自由な働き方ができ、自分で仕事を選べるのが業務委託ドライバーの魅力です。

正社員との最大の違いは「仕事の紹介料を払う」「すべて自己責任」という点で、会社に雇われずに働く個人事業主だからこその違いがあります。

しかし、仕事内容は正社員と変わりないので、高収入を得るために個人事業主として働く人が増えてきました。

3.業務委託ドライバーの収入

会社員は「給与」として金銭を受け取りますが、個人事業主の場合は荷主や親会社から支払われる「売上」を受け取ります。

そのため、売り上げから経費などを差し引いた額が「所得」になり、年度末に自分で確定申告をおこなわなくてはいけません。

アオイ

大手運送会社の正社員の場合は最低報酬+歩合の場合もありますが、委託ドライバーの場合以下の2つの報酬形態が多いです。

固定報酬制決められた時間働くことで、一定の報酬を得る
出来高制荷物を届けたぶんだけ報酬を得られる

仕事によって報酬形態は異なりますが、委託ドライバーの場合は紹介料として15~20%前後の紹介料を親会社に支払わなくてはいけません。

多くの場合は紹介料を差し引いた金額を報酬として受け取るので、紹介料を支払っている感覚はあまりありません。

ガソリンや高速料金、車のメンテナンス費用などは年度末の確定申告時に経費として計上するので、かならず保管しておいてください。

確定申告の詳細は運送業の経費になるもの・ならないもので解説しているので、気になる方はチェックしてください。

4.車さえあれば開業資金はかからない

委託ドライバー自分で車を用意しなくてはいけないので、開業時に黒ナンバー取得済みの軽貨物車両を購入しなくてはいけません。

新車の場合は100~200万、状態の良い中古の場合は100万円ほどで購入でき、それ以外の費用はほとんどかかりません。

アオイ

開業時に必要なものと、重要度を解説します。

必要なもの重要度メモ
ETCカード地場配送以外の人は持っているべき
ガソリンカードクレジットカードでも問題ない
クレジットカード経費の支払いを1つにまとめると経理がラクになる
任意保険への加入任意ではあるものの絶対に必要
※商用車用の保険に加入

このように、車以外に必要なものは「あったら便利」というものが多いので、開業時に支払う金額はごくわずかです。

車もリース契約をすれば開業時に1円も払わずに仕事を始められるので、参入障壁が低いのも運送業のメリットです。

5.絶対に加入すべき3種類の保険

黒ナンバーに限らず自動車は「自賠責保険」に強制的に加入し、そのほかには「任意保険」に加入している人が多いです。

それだけでも十分な補償は得られますが、黒ナンバーの場合は貨物保険と言われる「運送業者貨物賠償責任保険」にも加入しておいたほうが良いです。

アオイ

運送業者貨物賠償責任保険は貨物保険と呼ばれ、受託した荷物への賠償を補償してくれる保険なんです。

アキヤマ

たしかに車の保険も大事だけど、預かった荷物に万が一のことがあると困るよな。

詳しくは軽貨物の任意保険を選ぶ際の注意点で解説していますが、最低限任意保険だけは絶対に加入しておきましょう。

ただし、黒ナンバーの任意保険料は自家用車の2~3倍と割高なので、月額13,000円~14,000円ほどは覚悟しておいてくださいね。

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軽貨物からトラックまで対応
安心のロードサービスが受けられる
黒ナンバー・緑ナンバー専用の自動車保険

事業用の車は従来通りの代理店契約が一般的ですが、はたらくクルマの自動車保険はインターネットだけで最短即日加入できる自動車保険です。

車検証をFAXまたはスマホで画像を添付するだけで簡単に見積もりができるので、手間をかけずに保険の契約ができますよ。

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運送業で委託ドライバーを始める3つのメリット

会社に守られている正社員も良いですが、委託ドライバーはそれ以上にメリットがたくさんあります。

今後も需要が拡大すると見込まれている運送業のなかでも、正社員と同じくらい求人数が多い委託ドライバー。

需要が拡大しているからこそのメリットです
委託ドライバーのメリット
  1. 働き方を自由に決められる
  2. 副業としても働ける
  3. 女性でも活躍できる

運送業は運転免許さえあれば始められるのもメリットですが、個人事業主として働く委託ドライバーは「さまざまな面で働きやすい」と評判が良いです。

なぜ委託ドライバーが注目されているのかメリットを知ればわかるので、詳しく解説していきますね。

1.働き方を自由に決められる

業務委託ドライバーは自由度が高く、さまざまな求人のなかから自分に合う企業や仕事内容を選べます。

「直行直帰」「企業専用便」などの求人の中から仕事を選べるのも、需要がある軽貨物ドライバーならではです。

アオイ

軽貨物ドライバーの求人は非常に多いので、親会社を変えやすいのもメリットの1つです。

アキヤマ

会社に雇われていれば簡単に仕事を変えられないけど、軽貨物ドライバーはできるんだな。

業務委託ドライバーは基本的に車両を持ち込み契約することが多いので、働き始めて「この会社とは合わない」「条件が違う」などと感じれば新しく仕事を探せます。

会社に雇用されていれば簡単に職場は変えられませんが、委託ドライバーであれば正社員よりも簡単に環境を変えられますよ。

2.副業としても働ける

最近では副業を解禁している企業が多く、副業の選択肢の1つに軽貨物ドライバーがあげられます。

委託ドライバーの求人を見ると「1日3時間」「土日だけ」など企業によって求めている条件が異なるので、自分の空いている時間に働けるのがメリットです。

アオイ

大都市部であればAmazon Flexなどの個人配送も選べるので、1コマ2.5時間から隙間時間に働けますよ。

アキヤマ

1コマ2.5時間だけなら、本業の繁忙期以外は副業で稼ぐのもありだな。

副業だからこそ気を使わずに働きたい、時間に余裕があるときに働きたいという希望が叶うので、近年人気の副業の1つになっています。

個人事業主として起業するからこそ働くペースを自分で決められるので、副業の選択肢の1つに加えるのも悪くないですよ。

3.女性でも活躍できる

大型トラックなどは男性が活躍している運送業ですが、軽貨物ドライバーは女性でも十分活躍できます。

丁寧な仕事が求められる場面で女性は重宝されることもあり、最近では女性も配送業務をおこなう人が増えてきました。

働くメリット
  • 気を使わずに働ける
  • 仕事を探す際、業務内容を選べる
  • 隙間時間だけでも働ける

このように忙しい女性でも働ける条件、環境が整っているので、積極的に女性ドライバーを募集する企業が増えてきました。

さまざまな案件を受注している運送会社と業務委託契約を結べば働き方を選べるので、子育てや介護の隙間時間だけ仕事を入れることもできますよ。

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業務委託のドライバーが荷主を見つける3つの方法

運送業界では配送業務を依頼する人を「荷主」と呼び、荷物の発注元や親会社のことを指します。

この荷主が個人宅向けなのか企業向けなのかで仕事内容や報酬は大きく変わるため、荷主選びは慎重におこないましょう。

荷主の探し方は3種類あります
荷主を探す3つの方法
  1. 求人サイトを利用する
  2. マッチングサイトを利用する
  3. 荷主と直接雇用契約を結ぶ

業務委託ドライバーは荷主がいなければ成立しない雇用形態のため、これから紹介する3つの方法で荷主を探します。

どのように仕事を探せばよいのか、1つずつ詳しく解説していきますね。

1.求人サイトを利用する

業務委託ドライバーのほとんどは求人サイトや雑誌などを見て、軽貨物業者と業務委託契約を結ぶのが一般的な仕事の受注方法です。

求人サイトを見ると「働いた分稼げる」「月収50万円」などと掲載されていますが、その多くは出来高制の委託ドライバーのことです。

求人サイトを利用する方法
  1. 求人サイトで自分に合う仕事を探し、応募する
  2. 軽貨物業者と仕事内容を相談する

経験と実績を積み重ねていけば法人化も目指せるので、まずはハローワークやIndeedなど気軽に利用できるサイトを利用してみるのも悪くないです。

もう少しハイクラスの求人を探している場合は、リクナビNEXTやリクルートエージェントなどの転職サイトを利用するのも良いですよ。

アオイ

ほとんどの企業が求人媒体やインターネットで求人募集をしているので、ぜひ利用してください。

2.マッチングサイトを利用する

近年スマホを利用した軽貨物専用のマッチングサービスが存在し、荷主と軽貨物ドライバーを直接つないでくれるサービスです。

Uber Eatsの軽貨物版をイメージすればわかりやすいですが、隙間時間にサクッと働けるのがマッチングサイトの魅力です。

マッチングサイトの利用方法
  1. マッチングサイトに登録する
  2. 働きたい案件があるか探し、仕事を受注する

軽貨物業者を通さずに仕事を受注できるので、副業などの短時間の案件から県外の案件まで探せるため自由度が高いです。

しかし、おもに大都市部でしか仕事が探せない、安定しないなどのデメリットがあるので空いた時間に働きたい人向けの受注方法です。

3.荷主と直接契約を結ぶ

あまり現実的ではありませんが、企業と直接雇用契約を結ぶフリーランスとして働く方法もあります。

しかし親会社から荷主との直接契約は禁止されている場合も多く、ドライバー自身も大きなリスクを抱えるため推奨はしません。

直接雇用のデメリット
  • 急病で働けなくなった場合
  • 交通状況により時間通りに集荷ができない

上記のようなアクシデントが生じた場合も自分で対応しなければいけないので、直接雇用を結ぶ場合は従業員を雇用しておいたほうが安心です。

しかし、直接雇用は大きな金額を稼げるメリットもあるので、詳しくは業務委託とフリーランスのドライバーの違いで解説しているので参考にしてください。

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業務委託ドライバーとして開業する手順を解説

ほとんどの委託ドライバーが開業届を提出し個人事業主として働いているので、開業から働き始めるまでの手順を解説していきます。

STEP
開業届を提出する

最寄りの税務署へ行き「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する

関連記事:運送業の開業届について

STEP
軽貨物事業者として登録する

最寄りの運輸支局へ行き「貨物軽自動車運送事業経営届出書」を提出する。
登録後、営業用車両として黒ナンバーを取得できる

関連記事:黒ナンバーの取得費用と必要書類について

STEP
車両を用意する

新車、中古車、リースなどの方法で軽貨物車両を入手
※自動車販売店で黒ナンバー取得も可能なので、1度問い合わせてみてください

関連記事:黒ナンバー取得済みの軽バンをリースできるGMS詳細
関連記事:軽貨物を新車で買うならコレ!おすすめの車種TOP5
関連記事:軽貨物車両を中古で買う際に注意すべきポイント

STEP
各種カードを用意する

必須ではありませんが、事業にまつわるお金はカードを利用すると経理がラクになります
※個人事業主の場合自分名義のかーどでも問題ありませんが、かならずプライベート用と分けてください

関連記事:新会社でも発行可能なETC協同組合のETCとガソリンカード
関連記事:カードの審査に落ちた人向け!デポジット型カードNexus Card

STEP
任意保険に加入する

商用車の取扱いがある代理店へ行き、任意保険を契約します

関連記事:黒ナンバーの保険料の相場と複数社で比較すべき理由
関連記事:ネットで契約できるはたらくクルマの自動車保険詳細

STEP
仕事を開始する

各種届け出を提出し任意保険に加入したら、すぐに仕事を始められます

税務署や運輸局へは自分で行かなければいけませんが、それ以外はすべてネットでおこなえます。

ETCやガソリンカードの発行以外はかならずおこない、安心して働ける環境を整えてから仕事を始めてくださいね。

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運送業の業務委託ドライバーは年齢や経験を問わずに稼げる

軽貨物ドライバーは運転免許さえあれば誰でも働けるため、異業種から挑戦する人が多いです。

重い荷物だけでなく軽い荷物もあるので、自分の年齢や体力に合わせて働けますよ。

まとめ
  • 個人事業主として開業すれば自由に働ける
  • 黒ナンバー取得済みの車さえあれば開業資金がかからない
  • 正社員よりも働く環境を変えやすい

軽貨物ドライバーは運転免許さえあれば誰でも始められるので、年齢や性別関係なく働けます。

最近では異業種から軽貨物ドライバーに転職する人も多いので、この機会に大きく稼げる運送業界にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

アオイ

親会社によっては軽貨物を借りられるものの有料なので、できれば自分で車を用意したほうが安く済みますよ。

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