運送業はやばいって本当?やってはいけないと言われる原因と入ってはいけない会社の見分け方

「運送業はやばいって聞いたけど、本当なの?」
「ドライバーになりたいけど、辞めたほうがいいのかな?」

と思うことはありませんか?

運送業で働こうと思っても「やばい」と言われると、ためらってしまいますよね。

では、本当にやばい会社と優良企業は、どこを見ればわかるのでしょうか?

この記事を見れば運送業がやばいと言われる理由や、本当にやばい運送会社の特徴をマルっと理解できます。

「運送業界で働きたい」「うちの会社は大丈夫?」と気になっている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Contents

運送業が「やばい」と言われる3つの理由

荷物の増加により需要が増しているドライバーですが、かねてから運送業は「きつい」「汚い」「危険」の3Kと呼ばれることもあります。

それを聞くと「運送業ってやばいんじゃないの?」と疑問に思ってしまいますが、現場で働いているドライバーがやばいと感じる瞬間があります。

やばいと言われる3つの理由
  1. 事故発生率が高い
  2. ブラック企業が多かった
  3. 顧客からのクレームが多い

どの職種も危険やクレームはつきものですが、労働基準法が改正されるまではブラック企業が多かったのも事実です。

なぜ運送業がやばいと言われているのか理由がわかれば納得することばかりなので、1つずつ紹介していきますね。

1.事故発生率が高い

自家用車よりも長い距離を走行する運送業は事故のリスクが増し、たびたび悲惨な事故がニュースでも取り上げられています。

厚生労働省の調査によると死亡者数は減少しているものの、死傷者数は年々増加傾向です。

(出典)陸上貨物運送事業における労働災害発生状況の推移

運送業は「ハイリスクハイリターン」と言われますが、やはりつねに事故のリスクがつきまとう職種です。

ほかの職種よりも事故発生率が高いからこそ「運送業はやばい」と言われてしまうのも、仕方のないことかもしれません。

2.ブラック企業が多かった

働き方改革や労働基準法の改正で改善はされてきたものの、以前はブラック企業が多かったのも事実です。

もちろん真面目に法律を遵守している会社もありますが、いまだに「〇〇には入っていけない」と言われている企業も存在します。

アオイ

道路状況や待機時間など会社がコントロールできない部分で稼働時間が長くなることはありますが、仕事柄仕方のないことでもあります。

アキヤマ

どんな仕事でも急用が入って勤務時間が伸びるのは、結構普通にあることだよな。

積雪や豪雨、再配達が多いなど自分ではコントロールできない部分で労働時間が長くなり、その結果「運送業はやばい」と言われてしまうこともあります。

「昨日は長時間拘束したから今日は短時間勤務で」と臨機応変にやっていては仕事が回らない部分もあるので、はたから見るとやばいと思われるのは仕方のないことなのかもしれません。

3.顧客からのクレームが多い

さまざまな荷物を個人宅へ配送するドライバーの場合、顧客からのクレームが「やばい」と感じる人が多いです。

コロナウイルスの影響もありAmazonや楽天などのECサイトの普及により、荷物が多くなってしまったのもクレームの数が増えたと感じる要因の1つです。

実際あったクレーム
  • 配達予定時刻を過ぎている
  • 留守の際に「電話くらい入れろ」と怒られる
  • 商品が破損していた場合、ドライバーのせいにされる

すべての顧客がクレームを入れるわけではありませんが、荷物の量と比例してクレーマーが増えているのが実情です。

理不尽なクレームを入れてくるケースもあるため、客からのクレームがやばいと感じてしまうのは当然のことですね。

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いい意味で運送業がやばい!大きく稼げるのがメリット

運送業もさまざまな職種がありますが、大型トラックの長距離ドライバーは稼げると言われています。

それは、大型免許を所有しているドライバーが少ないこと、取得難易度が高いこともあり、運送業界では引っ張りだこの状態だからです。

アオイ

大型ドライバーになれば年収600万円以上が目指せるので、運送業のなかでダントツに高い収入です。

アキヤマ

普通自動車免許の人が大型免許の取得に35万かかるって聞いたけど、すぐに回収できる金額だな。

業務委託の軽貨物ドライバーの場合は20~50万程度が手取りだと言われているので、運送業界自体が高収入を得られる職種なことに変わりありません。

しかし、一部の運送会社では割に合わない給与で従業員を雇っているのも確かなので、稼ぎたい場合は会社選びは慎重におこないましょう。

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こんな会社はマジでやばい!入ってはいけない運送会社の特徴3つ

働き方改革で労働状況が改善されたと言っても、いまだにやばい会社が存在するのは事実です。

これから紹介する3つの特徴に当てはまった場合は絶対に働いてはいけないので、入ってはいけない運送会社に共通する悪しき習慣を紹介します。

入ってはいけない運送会社
  1. 労働時間が長い
  2. 給料が安い
  3. 古い車両を使っている
該当したら
要注意

この特徴のうち1つでも当てはまるとすでにやばい会社ですが、なかには3つとも該当している会社も存在します。

これから紹介する特徴になぜ当てはまったら入ってはいけないのか、詳しく解説していきますね。

1.労働時間が異様に長い

目的地まで長い時間をかけて荷物を運ぶドライバーは、場合によってはパーキングエリアなどで仮眠を取り日をまたぐこともあります。

移動距離が長ければ拘束時間も長くなり、精神と肉体の両方に負担がかかってしまいます。

労働時間が長い弊害
  • 同じ姿勢を長時間キープするため、身体に負担がかかる
  • つねに集中力を切らさないよう、肉体と精神どちらも使う
  • 1度配送に出ると毎日帰宅できない場合もある

2019年には労働基準法の一部が改正され、トラックドライバーは最長16時間まで拘束可能になりました。

15時間をこえる労働は週に2日までと決められてはいるものの、1日の大半を仕事についやす可能性があるため「労働時間がやばい」と言われています。

アオイ

拘束時間には休憩時間も含まれるので、16時間以上の拘束はできないことになっています。

2.給料が安い

どんなに労働時間が長くてもきっちり残業代などが出ていれば、誰も文句は言いません。

しかし、労働環境が劣悪なのにもかかわらず給料が安ければ、不満が溜まってしまうのは当然のことです。

給与体系の一例

基本給は12万円など安く設定されているが、配達件数などに応じて上乗せされる歩合制を採用している会社が多いです。

しかし、平均給与が30万円前後の社員が多く、平均年収500万円近くになる運送会社もあります。

個人宅や企業などを回る地場配送の場合基本給は低く設定されているのが一般的ですが、歩合制で上乗せされない企業も存在します。

歩合制を採用している企業の場合ある程度の仕事量をこなさなければ収入が上がらないので、基本給とわずかな歩合制の給料だけで生活しているドライバーもいます。

3.古い車両を使っている

自家用車だけでなくトラックも安全性能が急激に進化し、新しい車両を使っている運送会社は安全性にも配慮する姿勢が表れています。

しかし、経営がうまくいっていない、利益至上主義の会社の場合は、古い車両を長年使っているケースが多いです。

アキヤマ

実際働かないとわからないことのほうが多いけど、車両なら見ただけでわかるから判断しやすいな。

アオイ

あくまでも車両は判断材料の1つにすぎませんが、優良会社はドライバーの安全も考えています。

労働時間や給与などは働いて初めてわかることですが、車両が新しいのか古いのかは見ただけで判断できます。

「古い車両を使っている」「あまり整備されてない」という会社は社員の安全よりも利益を優先しているので、絶対に入らないようにしましょう。

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「うちの運送会社やばいかも…」そんなときの対処法3選

働いていると他社のドライバーと話す機会があり、その際「うちの会社っておかしいのかもしれない」と気付くこともあります。

その直感は間違っていないので、やばいと感じたら以下の対処法を試してみてください。

やばいと感じたときの対処法
  1. 労働基準監督署に相談する
  2. 退職代行を利用する
  3. 軽貨物ドライバーを始める

「今後も同じ職場で働きたい」または「退職したい」で対処法が異なるので、まずは自分がどうしたいのかをしっかりと考えてみましょう。

そのうえで何をすべきか紹介するので、やばいと感じた場合は実践してみてください。

1.労働基準監督署に相談する

労働基準監督署は会社を監視する行政機関なので、違法行為の疑いがある場合には対応してもらえます。

あくまでも労働環境改善を求める場合に有効な手段なので、すでに退職を希望する場合は相談するとトラブルになる可能性もあります。

労働基準監督署の役割
  • 話を聞き、どう対応すればよいかアドバイスをもらえる
  • 会社に対し「調査」「是正勧告」をしてくれる

「今の労働環境を改善してほしい」という場合は労働基準監督署に相談することで改善する可能性があるので、今後も働き続ける場合は1度相談してみるのも1つの手です。

ただし、未払い賃金や残業代の回収を求める場合は労働基準監督署では対応できないので、弁護士などに依頼しましょう。

2.退職代行を利用する

違法行為が蔓延している会社で働いている場合、労働基準監督署の是正勧告を受けても改善しない可能性が高いです。

それだけでなく、人手不足の場合は無理な引き留めや脅し行為などで退職できないケースもあるので、その場合は退職代行を利用しましょう。

退職代行のメリット
  • 会社の人と会わず、即日退職ができる
  • 相談だけなら無料の場合が多い
  • 有休消化や残業代などの請求もできる
    ※弁護士資格をもつ場合のみ交渉可能

ブラック企業の場合は辞めるだけでも苦労しますが、未払い賃金や残業代の請求などはさらに苦労してしまいます。

弁護士資格を持った退職代行を利用すればスムーズに辞められるうえに請求行為もおこなえるので、ブラック企業の場合は利用も検討してみましょう。

アオイ

残業代などの請求をおこなう場合は、着手金55,000円で利用できる弁護士法人みやびの退職代行サービスが安いのでおすすめです!

3.軽貨物ドライバーを始める

運送業界はつにねに人手不足なので、今までの経験を活かし個人事業主の軽貨物ドライバーになるのも選択肢の1つです。

個人事業主は責任がつきまとうぶん案件選びから勤務条件など選択できるので、今より格段に自由度が上がります。

アオイ

未経験でもできる仕事ですが、今までの経験を活かせる最適の仕事です!

アキヤマ

個人事業主になれば、もう会社のやつらに気を使う必要がなくなるな。

近年の宅配需要で個人事業主として独立する人が増えているので、長年働いていた環境を変えずに働きたい人におすすめです。

リースを利用すれば開業資金がなくても個人事業主になれるので、気になる方は関連記事をチェックしてみてください。

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やばい運送会社は減ったもののブラックだと感じたら退職すべき

以前に比べるとブラック企業は減ってきたものの、今でも長時間拘束や深夜労働など「やばい」と言われる原因は取り除かれていません。

しかし、ホワイト企業を選べば「やばい」と言われる要因は少ないので、ブラックだと感じたらほかの職場を探しましょう。

まとめ
  • 過去には「やばい」と言われる要因がたくさんあったが、働き方改革により改善されている
  • 労働時間が長いうえに給料が安いなど、いまだに「やばい」と言われる会社はある
  • すでに「やばい」会社で働いている場合は新たな1歩を踏み出したほうが良い

運送業はどんな会社に入社するのかで待遇が大きく変わるので、やばいと感じたら心身の負担を軽減するためにもほかを探しましょう。

人手不足の運送業界は「転職する」「独立する」など選択肢が豊富なので、今までの経験を活かし働けますよ。

今の会社がつらい人は、転職し新たな一歩を踏み出すべきです。

運送業の経験は即戦力として活かせるので、転職サイトなどを利用してやばい会社から脱け出してくださいね。

おすすめのサイト

体験しながら報酬も出る「タクシー入社体験.COM
ネットでサクッと求人を閲覧するなら「Indeed
さまざまな支援も受けられる「ハローワーク

今までの経験を活かし新たなチャレンジをしたい人は、軽貨物ドライバーをおすすめします。

個人事業主になれば面倒なしがらみがなくなるので、生き生きとした気持ちで働けますよ。

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