「よく4ナンバーって聞くけど何だろう」
「軽バンってどんな車のことを言うの?」
と思うことはありませんか?
ナンバープレートの詳しい見分け方を知らないと、どの車が軽バンなのかわからないですよね。
では、軽自動車と軽バンの決定的な違いは何でしょうか?
- 軽バンと軽自動車の自賠責保険や自動車税を比較
- 大手保険代理店で比較した軽バンの任意保険料金の相場
- 軽バンの任意保険料を少しでも抑えるためにできること
この記事を見れば軽バンと軽自動車の違いがわかり、維持費がいくらくらい違うのかがわかります。
軽バンの保険料を安くするコツも解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
軽バンと軽自動車の決定的な5つの違い
配送業務に携わっている人でなければ馴染みのない軽バンなので、軽自動車との違いがわからない人も多いのではないでしょうか。
同じ自動車でもどのように車両を登録したのかで税金や保険料が大きく異なるので、どのような部分が違うのか紹介します。
細かい部分でさまざまな違いがあるからこそ「どこがどのように違うのか」をしっかりと把握しておいたほうが良いので、異なる部分を詳しく解説していきますね。
1.小型貨物自動車や軽貨物自動車が4ナンバーにあたる
軽バンはナンバープレートに記載されている数字が4から始まる車両のことで、小型貨物自動車や軽貨物自動車のことです。
軽トラックや配送車が4ナンバーに分類されますが、4ナンバーは条件を満たさなければ軽自動車として登録されます。
- 全長4.7m以下
- 全幅1.7m以下
- 全高2.0m以下
- 総排気量2,000㏄以下
※ただし、ディーゼル車は除く - 荷物を載せる床面積が1㎡、軽自動車の場合は0.6㎡以上
- 座席部分よりも荷物を載せるスペースが広い
- 荷物の積卸口は縦横80cm以上、軽自動車は縦60㎝以上
- 荷物を載せるスペースと人が乗る席の間に壁や保護仕切りがある
※ただし、最大積載量500㎏以下の場合は後部座席の仕切りでも良い
4ナンバーとして登録すれば税金などの維持費が安いため、ハイエースなどの大型の普通車でも維持費が節約できるというメリットがあります。
ただし、後部座席部分は積載にあてなければ4ナンバーの条件をクリアできないので、運転席と助手席の最大2名までしか乗れなくなるデメリットもあるので注意してください。
2.自賠責保険の料金が異なる
軽バンと軽自動車では自賠責保険の料金が異なり、軽バンのほうが1.5倍ほど割高になってしまいます。
自賠責保険は車検時に支払うので払った感覚がない人も多いですが意外に高いので、軽バンと軽自動車の自賠責保険料を比較していきます。
車種 | 12ヶ月 | 24ヶ月 |
---|---|---|
軽自動車 | 12,550円 | 19,730円 |
小型貨物乗用車(自家用) | 14,280円 | 23,150円 |
小型貨物乗用車(事業用) | 18,160円 | 35,630円 |
※沖縄と離島は料金が異なります
軽バン以外の4ナンバーは毎年車検があるので、1年ごとに自賠責保険料を払わなくてはいけません。
自賠責保険は強制保険とも呼ばれ車を所有している人は絶対に支払わなくてはいけないので、次回の車検時まで保険が適用されています。
自賠責保険は高いものの軽バンは重量税が安いので、車検料金自体は軽バンと軽自動車でさほど変わりはありません。
3.自動車税の税額の決め方が異なる
自家用車は排気量によって自動車税が異なりますが、4ナンバーは積載量で税額が決まります。
「事業用の車は税金面で優遇されている」と言われるほど自動車税が安く、節税対策として事業用の車として登録する人もいるほどです。
軽自動車の自動車税は一律10,800円ですが、軽バンの自動車税は積載量で異なります。
積載量 | 税額 (自家用貨物) | 税額 (営業用貨物) |
---|---|---|
1t以下 | 8,000円 | 6,500円 |
1t超~2t以下 | 11,500円 | 9,000円 |
2t超~3t以下 | 16,000円 | 12,000円 |
軽トラなどの自家用貨物も自動車税は安いものの、顧客の荷物を運ぶ営業用貨物は軽自動車の半額程度の税金しかかかりません。
車体が大きくなればなるほど節税効果が得られるので、4ナンバーのほうが税金面で優遇されているのは確かです。
4.軽バンは任意保険で年齢条件が適用できない
任意保険に加入する場合「21歳以上」「26歳以上」と区部することで保険料が安くなりますが、事業用の軽バンは年齢条件が適用されません。
そのため、任意保険の料金が自家用車の2~3倍ほど高額になり、任意保険だけで年間20万円弱ほどかかってしまいます。
軽バンは事故にあうリスクが高いから仕方ないけど、倍以上高いんだな。
保険会社や過去の事故歴によっても異なりますが、軽バンの任意保険が高額なのは確かです。
保険料が高額なのに加え、黒ナンバーなどの事業用の車は基本的に代理店でしか契約できない点も大きく異なります。
自家用車のように選択肢も多くないので、限られた保険会社の中から任意保険を選ばなくてはいけません。
5.軽バンは貨物保険にも加入したほうが良い
軽バンと軽自動車の決定的な違いともいえるのが、運動業者貨物賠償責任保険、通称貨物保険に加入するかという点です。
顧客の荷物を預かり配送する軽バンは万が一に備え貨物保険に加入している人が多く、倉庫内での保管から配送先でのトラブルまで幅広く補償してくれる保険です。
大手保険代理店3社で加入できる、貨物保険の保険料を紹介します。
代理店名 | 年間保険料 |
---|---|
損保ジャパン日本興亜 | 22万円 |
東京海上日動火災 | 56万 |
三井住友海上火災 | 37万 |
事業をおこなううえで必要な保険なので加入しておいた良い保険ではありますが、どうしても保険料が高いので個人事業主などは加入できずにいる人が多いです。
万が一に備えフリーナンスなら無料登録後の口座開設で補償が受けられるので、検討してみてくださいね。
軽バンの任意保険料はいくら?保険料の相場を比較
さきほども任意保険料が高額だとお伝えしましたが、やはり任意保険がいくらなのか気になりますよね。
そこで、SNSでの口コミをもとに大手保険代理店の任意保険を調査したので、保険会社選びの参考にしてください。
保険会社 | 年額 | 月額 | 付帯サービスの一例 |
---|---|---|---|
東京海上日動 | 153,770円 | 12,814円 | 長期入院補償 もらい事故への補償 |
三井住友海上 | 164,000円 | 13,666円 | 対物賠償非所有管理財物特約 積載貨物賠償特約 |
損保ジャパン日本興亜 | 151,690円 | 12,640円 | 無保険車障害 自損事故傷害 受託貨物賠償責任 |
楽天損保 | 143,570円 | 11,964円 | レンタカー費用補償 社内積載動産補償 弁護士特約 |
あいおいニッセイ同和損保 | 170,880円 | 14,240円 | レッカー費用補補償 対物超過修理費用 弁護士特約 |
AIG損保 | 155,880円 | 12,990円 | レンタカー費用 レッカー費用補償 |
黒ナンバーの保険は等級を引き継げずに6等級からスタートするので、保険料割高になる要因の1つになってしまいます。
付帯サービスに多少の違いはありますが、やはり黒ナンバーの保険料は自家用車よりもはるかに高額になってしまいます。
黒ナンバーの場合は基本的に代理店へ出向き契約しなければいけないので、住んでいる地域によっては保険会社を選べないデメリットもあります。
軽バンの任意保険料を抑える2つの方法
軽バンの保険料は13,000円前後の保険会社が多く、車両保険を付けずに任意保険を加入している人が多いです。
「高額な任意保険料を少しでも安くしたい」と思うのは当然のことなので、これから保険料を安くする2つの方法を紹介します。
これから紹介する保険料を安くする方法は誰でも5分あれば簡単にできるので、少しでも保険料を抑えたい人は参考にしてくださいね。
それでは、軽バンの保険料を安くする2つの方法を解説していきます。
1.一括見積をして安い保険会社を探す
自家用車と同じように、軽貨物の自動車保険もネットで一括見積できます。
法人向けの一括見積は少ないものの、保険スクエアbang!なら以下の5社から簡単に見積もり依頼ができますよ。
保険会社 | 特徴 |
---|---|
あいおいニッセイ同和損保 | ニーズに応じたプランの提案 |
東京海上日動 | ニーズに応じた補償内容設計 |
楽天損保 | 手ごろな保険料ときめ細かな事故対応 |
損保ジャパン日本興亜 | 最上級の補償でバックアップ |
三井住友海上火災 | ニーズに応じたプランの提案 |
申込フォームから見積もり依頼をし、必要な情報を入力するだけで複数社から保険の提案をしてくれます。
5分ほどあれば入力が終わり複数社の料金やサービスを比較できるので、手軽に納得のいく保険を選べますよ。
法人向けの入力フォームは「見積依頼スタート」の下部にあり見つけにくいので、以下の画像を参考にして見積もりを依頼してください。
2.はたらくクルマの自動車保険で契約する
はたらくクルマの自動車保険は事業用の自動車保険で、軽貨物からトラックまで幅広い車種で契約可能です。
代理店で契約しなければいけない黒ナンバーの自動車保険をネットで契約できることもあり、今すぐ保険に入りたいという人のニーズも満たしてくれます。
乗っている車種や年式によって保険料は異なりますが、口コミを見ると他社よりも若干保険料が安いことがわかります。
はたらくクルマの自動車保険は損保ジャパン日本興亜が引き受け保険会社となるので、大手損害保険会社の安心感があります。
詳細ははたらくクルマの自動車保険の概要で解説していますが、最寄りの保険代理店を探す手間がはぶけるので急いでいる人や行くのが面倒な人におすすめの自動車保険です。
軽バンのほうが税金は安いが保険料が高額になってしまう
税金面では優遇されている軽バンも、保険料が高いので一概に「軽バンがお得」「軽自動車のほうがお得」などと言えません。
しかし、保険料が高額であることはわかっている任意保険だからこそ、複数社から見積もりを取り納得するまで比較することが重要です。
- 自賠責保険や自動車保険は軽バンのほうが安い
- 軽バンの任意保険は軽自動車に比べると2~3倍ほど高い
- 軽バンの任意保険は月12,000円~14,000円ほどかかる
ほとんどの保険会社で等級が引き継げずに6等級からのスタートとなってしまうため、どうしても保険料が割高になってしまいます。
少しでも費用を抑えたい人は、一括見積で複数社の保険料と補償内容を比較してから選んでくださいね。
高い保険が良い補償内容というわけではないので、自分はどのような補償が必要なのかを考えたうえで契約してください。