「ETCコーポレートカードってどんなカードなの?」
「違う車両では利用できないって本当なの?」
と気になりませんか?
法人ETCカードを作成しようとすると、かならず目にする「ETCコーポレートカード」という言葉。
ETCコーポレートカードがよくわからず、申込むべきかためらっていませんか?
この記事を見ればETCコーポレートカードがどんなカードなのか理解し、ほかの法人ETCを利用すべきなのかわかります。
「事業で使うETCカードが欲しい」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ETCコーポレートカードの基本情報をサクッと解説
ETCコーポレートカードはNEXCOが発行する業務用のETCカードで、高速道路の利用頻度が高い職種の人から愛用されています。
クレジット機能が付帯されていないため安心して利用できる反面、保証金を預けなくては発行されないデメリットもあります。
ETCコーポレートカードの基本情報を解説します。
年会費 | 527円 |
発行元 | 東/中/西日本高速道路株式会社 |
特徴 | クレジット機能がない 法人や個人事業主のみしか利用できない |
発行条件 | 銀行や信用金庫などの金融機関を保証人にする 最低10万円、もしくは利用見込み4ヶ月分の保証金を預ける ※どちらか片方の条件を満たせば良い |
月に10万円の利用料金が見込まれる場合は40万円の保証金を預けなくてはいけないので、審査よりもお金の用意が負担となるカードです。
しかし、会社設立直後で社会的信用がない場合などでも保証金さえ預ければ発行できるので、高速道路の利用頻度が高い人にはおすすめのETCカードです。
違う車には利用できないETCコーポレートカード3つの注意点
ETCコーポレートカードとは大口・多頻度割引が適用されるため、運送業やタクシー業界など車の利用頻度の高い職種の人が利用しているETCカードの一種です。
ほかのETCカードとは違い車両とカード番号を紐づけて利用するため、登録外の車両で利用した場合車両不一致走行として規定違反になります。
規約違反と判断されると最悪の場合利用停止のペナルティが課せられてしまうため、注意点はかならず覚えておいてください。
普通のETCカードとは異なる3つの部分を紹介するので、規約違反とならないようにしてください。
1.車両が変わった場合は車両入替の手続きが必要
ETCコーポレートカードはカードと車両を紐づけているため、車両が変わった場合は「車両入替」の手続きが必要です。
「手続きをしなくてもバレないのでは」と思ってしまいがちですが、カードに車両番号が記載されているため違う車両ではバレてしまいます。
新しい車両が6月10日に納車されたケースで、車両入替の注意点を解説します。
- 新しい車両が到着した場合、使用した月の月末までに車両入替の申請をする
- 6月10日に車両が納車された場合、6月30日までに申請する
- 月末最後のNEXCO営業日までに「車両入替届」を受領してもらえば、車両不一致扱いにはならない
- 例:6月30日までに受領されれば割引が受けられる
例:7月1日に受領された場合、6月10日以降の割引は車両不一致で適用外 - 車両のナンバーが変更になった場合も車両入替の手続きが必要
- NEXCO中日本は「車両入替届」、西日本は「届出事項変更届」など契約支社で手続きが異なる
料金が割安になるETCコーポレートカードだからこそ車両不一致で割引が受けられないと損をしてしまうため、購入前に発行元に流れを確認しておきましょう。
2.ETCコーポレートカードは手渡し清算が割引対象外
ETCコーポレートカードの割引条件は「無線通行すること」と定められているため、車載器の不調などで手渡し清算をした場合割引対象外になってしまます。
ただし、ETCレーンの故障などの場合は割引が適用されるケースもあるため、係員の方に「コーポレートカードで処理をしてほしい」と伝えましょう。
かならずしも割引が適用されるわけではありませんが、コーポレートカードだと伝えることが重要です。
ETCレーンの故障じゃ仕方ないし、伝えたほうが良いって覚えておくよ。
手渡しの場合は割引が受けられない可能性はあるものの現金で支払う必要はないので、ほかのETC料金とあわせて後日請求が来ます。
3.車検や修理時にはETCを利用できない
ETCコーポレートカードは「1つの車両につき1枚のETCカード」と決められているため、登録車両以外での利用はできません。
そのため、車検や修理などで代車に乗っているときはETCレーンを通過できないため、現金精算をします。
ETCカード自体は利用できても、車両不一致がバレたら後が怖いもんな。
割引が受けられないのも困りますが、何よりカードを解約されてしまっては利用できなくなってしまいます。
利用すればするほど通行料金が安くなるETCコーポレートカードですが、いかなる理由があっても登録車両以外で利用できません。
代車に乗っているときは現金払いをするため、いつもよりも多めに現金を持ち歩いてくださいね。
違う車でも利用するなら協同組合をおすすめする5つの理由
経費の節約になるETCコーポレートカードではありますが、違う車両で利用できないため不便さを感じる場面もあります。
そこでおすすめなのが、協同組合が発行する法人ETCカードです。
走行料金に応じて5%または8%の手数料はかかってしまうものの、協同組合発行のETCカードは使用者や車両に関する制限がありません。
とても使い勝手が良いETCカードなので、なぜ協同組合をおすすめするのか詳しく解説していきますね。
1.代車やレンタカーでも利用可能
ETCコーポレートカードは登録した車両以外の利用はできませんが、協同組合発行のETCカードなら車両や利用者の制限は一切ありません。
本来であれば家族間でもETCカードの使いまわしはできませんが、協同組合が発行しているのは法人カードのため誰でも使えます。
ETCコーポレートカードは制限があって不便だと思ってたけど、協同組合は誰でも使えるんだな。
法人ETCカードが1枚あれば社内で使いまわせるので、重宝すること間違いなしです。
なんらかの事情で普段使っている車両が利用できないときでもETCカードを利用できるので、割高の現金精算をせず経費の削減ができます。
ETCカードを利用しないと料金が3倍になってしまう区間もあるので、車両を問わずに利用できるのは法人ETCカード最大のメリットです。
2.出資金1万円のみでETCカードを所有できる
ETCコーポレートカードは10万円、もしくは利用見込み料金4ヶ月分を保証金として預けなくてはいけません。
1ヶ月10万円の見込み料金の場合は40万円も保証金がかかってしまうため、初期費用がかかってしまいます。
協同組合なら1万円の出資金と数百円の発行手数料だけでETCカードを所有できるので、まとまったお金は必要ないんです。
ETC協同組合 | 高速情報協同組合 | |
カード発行手数料 | 880円/1枚 | 550円/1枚 |
年会費 | 880円 | 550円 |
出資金 | 10,000円 | 10,000円 |
ETCカードの種類 | マイレージあり マイレージなし | マイレージあり マイレージなし ETCコーポレート |
締日 | 月末 | 月末 |
支払日 | 翌々月8日/マイレージあり 翌々月6日/マイレージなし | 翌々月5日 |
支払方法 | 口座振替 | 口座振替 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
協同組合加入時に1万円の出資金はかかってしまうものの、脱会時には返金されるため預けておくだけで良いです。
ETCカードを1枚発行しても、10枚発行しても出資金は1万円しかかからないので、複数枚所有しても経費を圧迫しません。
3.クレジット審査がないため発行難易度が低い
ETC協同組合や高速情報協同組合のホームページには「新規法人や個人事業主でも作成できる」「クレジット審査なし」と記載されているため、設立直後で信用情報がとぼしい会社にも発行実績があります。
クレジット機能が付帯していないので、クレジットカードのような厳密な審査がないんです。
新しい会社のクレジットカード発行は難しいって聞くし、審査難易度が低いのは助かるよ。
もちろん社内独自の基準で審査はおこなうため、かならずETCカードが発行できるとは言い切れません。
しかし、クレジットカードよりもカード発行の難易度がガクッと下がることは確かなので、ETCカードが所有できないと悩む事業主の力となってくれますよ。
4.無料でガソリンカードも発行可能
ETCコーポレートカードはNEXCOが発行しているためETCカードしかありませんが、協同組合はガソリンカードも発行できます。
ETCカードとガソリンカードがあれば車にまつわるお金の悩みが解決するので、経理の管理がとてもラクになります。
ETC協同組合も高速情報協同組合もガソリンカードは無料で所有できるので、発行しないのは損です!
| | |
カード発行手数料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 |
出資金 | 10,000円 | 10,000円 |
利用できるスタンド | アポロステーション | アポロステーション |
締日 | 月末 | 月末 |
支払日 | 翌月末 | 翌月末 |
支払方法 | 口座振替 | 口座振替 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
どちらの協同組合もアポロステーション、出光、昭和シェルの3社でしか利用できないものの、業界2位の大手ガソリンスタンドなので不便さは感じません。
ETCカード同様クレジット審査がないので、新会社や他社の審査に断られた人でもガソリンカードを所有できますよ。
5.事業用の自動車保険にも加入できる
高速情報協同組合はETCとガソリンカードの発行しかおこなっていませんが、ETC協同組合は事業用の自動車保険も取扱っています。
黒ナンバーや緑ナンバーの保険は代理店契約が一般的ですが、Webで申込めるため手間がかかりません。
詳しくははたらくクルマの自動車保険の概要で紹介していますが、2ステップで申込が終わり最短即日加入できます。
黒ナンバーの保険は高いって聞くし、簡単に見積が取れるのは嬉しいな。
あまり選択肢のない事業用の任意保険なので、無策で代理店へ行くとそのまま契約してしまうことが一般的です。
はたらくクルマの自動車保険は無料で見積もりが取れるので、代理店の保険料と比較をしないと年間1~3万円も損をしてしまうケースもありますよ。
\ 2ステップで見積り完了 /
協同組合のほうがETCコーポレートカードよりもおすすめ
ETCコーポレートカードの魅力は走れば走るほど通行料金が安くなる点ですが、違う車両では利用できないデメリットもあります。
代車の利用期間が長いほど現金払いが経費を圧迫してしまうので、利用する車両や人を問わない協同組合のほうが使い勝手が良いです。
- ETCコーポレートカードはNEXCOが発行する業務用ETCカード
- ETCコーポレートカードは違う車両では利用できないため、代車に乗っているときは現金で払わなくてはいけない
- 違う車で利用する、従業員にETCカードを渡したい場合は協同組合のほうが便利
ETCコーポレートカードも協同組合も利用前にお金を預ける点は同じですが、協同組合は1万円しかかからないので経費を圧迫しない金額です。
ETCカードと一緒にガソリンカードも申込めば利便性が飛躍的に高まるので、利用シーンを問わない協同組合の利用を検討してみてくださいね。
ETC協同組合や高速情報協同組合のことを詳しく知りたい人は、関連記事で理解を深めてください。
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- 無料で作成可能なETC協同組合のガソリンカード
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- 株式会社未来保険の営業車専用「はたらくクルマの自動車保険」
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