「高速情報協同組合のETCカードって、普通のETCと何が違うの?」
「本当に高速情報協同組合は新会社でもカードを作成できるのか不安」
と思うことはありませんか?
ETCカードを作成しようとしても、法人や個人事業主はどこで作成すれば良いか悩んでしまいますよね。
では、法人や個人事業主が作成しやすいETCカードには、どのようなものがあるのでしょうか?
- 新会社の味方となる高速情報協同組合の基本情報
- クレジット付帯のETCカードとの決定的な3つの相違点
- 高速情報協同組合のETCカードのメリットとデメリット
この記事を見れば高速情報協同組合がどんな組織なのかわかり、申込むメリットがわかります。
「会社を設立したばかりでカードの審査が不安」「他社の審査に落ちて困っている」という人は、ぜひ最後までよんでみてくださいね。
高速情報協同組合とは法人用のETCやガソリンカードを発行する組織
法人用ETCカードを作成しようとすると目にする高速情報協同組合ですが、法人や個人事業主にETCやガソリンカードを発行している組織です。
法人カードの発行以外にも損害保険事業などをおこなっているため、さまざまな事業で中小企業をサポートしてくれます。
公式サイトにも新会社でも作れると大きく記載しているほど、会社設立直後の法人や個人事業主の強い味方となってくれる存在です。
設立したばかりの会社は法人カードの発行が難しいって言われているから、助かるな。
「高速情報協同組合って何?」という人のために、基本情報を解説します。
発行元 | 高速情報協同組合 |
事業地区 | 46都道府県 ※沖縄を除く |
取り扱いカード | ETCカード ガソリンカード |
関連事業 | 損害保険事業 |
所在地 | 〒802-0038 福岡県北九州市小倉北区神幸町9-1 |
連絡先 | 093-531-1356 |
発行手数料 | 550円/1枚(ETCカード) 629円/1枚(コーポレートカード) |
年間手数料 | 550円(ETCカード) 629円(コーポレートカード) |
出資金 | 一口1万円 |
ETCカード詳細 | https://www.kousoku-etc.com/ |
ガソリンカード詳細 | https://www.kousoku-j.jp/gsa/ |
「10年後には9割の会社が倒産する」と言われているため、新会社へ法人カードを発行することはリスクを負うことになります。
高速情報協同組合は加入時に10,000円の出資金を預けて「出資者同士でリスクを分散する」という方式を採用しているため、クレジット審査なしでカードの発行をおこなっているんです。
1万円預けるだけで信用してくれるなら、安いもんだな。
高速情報協同組合独自の審査はありますが、クレジットカードの審査とは比べ物にならないほど難易度が低いので安心してください。
高速情報協同組合の法人ETCカードとは?3つの特徴を解説
高速情報協同組合が発行するETCカードはクレジットカード付帯のETCカードとは異なる部分が多く、事前に理解しておいた方が「こんなはずじゃなかった」と思わずに済みます。
これから紹介する3つの特徴は協同組合ならではのシステムなので、しっかりと把握しておきましょう。
通常のETCカードと違いがあるからこそ、高速情報協同組合のETCカードはどの点が異なるのかを理解しておくことが重要です。
それでは、高速情報協同組合のETCカードの特徴を詳しく解説していきますね。
1.高速情報協同組合加入時に10,000円の出資金が必要
高速情報協同組合に限らず、協同組合に加入する場合は10,000円の出資金を預けなくてはいけません。
この出資金は出資者同士で万が一のリスクに備えるもので、高速情報協同組合が掲げる相互扶助の考えに基づいています。
預けた出資金は組合脱退時に返金されるので、安心して預けてください。
設立したばかりの会社じゃ信用情報もとぼしいし、出資金で信用してもらえるなら安いもんだよな。
「組合に加入する」と聞くと面倒なのではと想像してしまいますが、あくまでも高速情報協同組合に籍を置くためのものです。
会社の経営が安定していない状況で10,000円の出資金を預けるのは出費となってしまいますが、ETCカードがなければ事業に差し支えてしまうので割り切りましょう。
2.利用方法はほかのETCカードと同じだが手数料がかかる
高速情報協同組合の審査に通過しETCカードが発行されたら、通常のETCカードと同じように車載器に挿入するだけで利用できます。
さきほど解説した10,000円の出資金は組合員同士でリスクを分散しているものなので、高速情報協同組合の収益にはつながりません。
手数料はどれくらいかかるんだ?
走行料金の5%、または8%が事務手数料としてかかってしまいますが、それほど大きな金額ではないので安心してください。
のちほどETC料金が最大45%割引で解説しますが、事務手数料を支払ってもETCカードを利用したほうが圧倒的にお得です。
わざわざ高速料金を現金で支払っていては莫大な経費が掛かってしまうので、8%くらい仕方ないと割り切りましょう。
3.高速情報協同組合で発行可能な3種類のETCカード
高速情報協同組合では3種類のカードを取り扱っており、利用する頻度や区間によっておすすめのカードが変わります。
法人ETCであればどの車両でもETCカードが利用できるため、仕事用とプライベート用の2枚カードを発行する方法もあるので経費の管理がラクになりますよ。
3種類のカードは対応割引が異なるので、どれが自分に向いているのか確認してください。
法人ETC (マイレージ付き) | 法人ETC (マイレージなし) | ETCコーポレート | |
発行手数料 | 550円/1枚 | 550円/1枚 | 629円/1枚 |
年会費 | 550円/1枚 | 550円/1枚 | 629円/1枚 |
対応割引 | 平日朝夕割引 休日割引 深夜割引 マイレージ割引 | 休日割引 深夜割引 | 平日朝夕割引 休日割引 深夜割引 首都・阪神高速割引 |
特徴 | 平日朝夕割引あり | 低コスト スピード発行 | NEXCO発行 |
レンタカーの利用 | 〇 | 〇 | × |
おすすめの人 | 地方の 利用が多い | 東京・大阪近郊の 利用が多い | 大口・多頻度割引を 適用したい人 |
おすすめ度 | |||
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
東京や大阪近郊の利用が多い人にはおすすめできませんが、ETCマイレージが10%還元されるマイレージ付きのカードがおすすめです。
利用料金に応じて10%還元されるので、よりお得に高速道路を通行できますよ。
マイレージ登録は高速情報協同組合が代行してくれるので、マイレージありを申込むだけでOKです。
\ 1枚わずか550円で発行可能 /
高速情報協同組合のETCカードを申込む流れ
高速情報協同組合公式サイトの申し込みページから、必要情報を入力するだけで申込みが完了します。
ただし、高速情報協同組合のETCカードは法人か個人事業主が対象者なので、一般の方は審査すらしてもらえないので気を付けてください。
マイレージの有無で何が変わるのか、まずはマイレージのことを少しだけ紹介します。
マイレージあり
平日朝夕割引の利用 (6~9時/17~20時)
月5回以上の人におすすめ
- 走行分の8%が手数料
- レンタカーの使用OK
- 平日朝夕割引・休日割引・深夜割引・マイレージ割引適用
マイレージなし
平日朝夕割引の利用(6~9時/17~20時)
月5回以下の人におすすめ
- 走行分の5%が手数料
- レンタカーの使用OK
- 休日割引・深夜割引適用
マイレージの有無が決まったら申込をしていきますが、入力箇所が違うので注意してください。
申込みが完了すると書類が届くので、以下の必要書類をあらかじめ用意しておくとスムーズにカードが発行されます。
書類はコピーで構わないので、必要書類を高速情報協同組合に返送すれば手続きが完了します。出資金1万円の振り込みも、忘れないようにしましょう。
高速情報協同組合でETCカードを作成する3つのメリット
高速情報協同組合は設立直後の新会社にもカードの発行実績がある点が魅力的ですが、それ以外にもさまざまなメリットがあります。
個人で作成するクレジット付帯のETCカードとは違い、事業をおこなう人にこそおすすめできる点があります。
高速情報協同組合のETCカードがあれば経費が削減できるだけでなく、管理も大幅にラクになる夢のようなカード。
どの点が個人用のクレジットカードと異なるのか、詳しく解説していきますね。
1.設立直後の法人や個人事業主でもカードが作成できる
会社を設立しても「5年後には6割、10年後には9割の会社が倒産する」と言われるほど、中小企業が置かれている状況は厳しいです。
そのため、カード発行会社は「経営が悪化して支払いが滞っては困る」と考え、法人カードの発行は審査が厳しくなってしまいます。
カード会社もボランティアじゃないから発行を渋るのはわかるけど、こっちも死活問題だよな。
そんな中小企業を経営する法人や個人事業主を助けるため、高速情報協同組合があるんです。
通常の法人カードは「起業後3年以上で黒字経営が続いている」などの条件がありますが、高速情報協同組合は事業をおこなっているかを重視して審査をおこなっています。
法人カードとは比べ物にならないほどカードの発行難易度が低いので、高速情報協同組合は他社の審査に落ちて困っている人の救世主となる組織です。
2.高速料金を最大45%の割引を受けられる
高速道路を通行する際、一定の条件を満たすとETC料金の割引を受けられます。
高速情報協同組合が発行している法人ETCには「マイレージあり」と「マイレージなし」の2種類あり、カードによって割引率が異なります。
マイレージの有無で事務手数料や対応割引が変わるので、違いを紹介します。
| | |
発行手数料 | 550円/1枚 | 550円/1枚 |
年間手数料 | 550円/1枚(年1回) | 550円/1枚(年1回) |
対応割引 | 平日朝夕割引 休日割引 深夜割引 マイレージ割引 | 休日割引 深夜割引 |
事務手数料 ※走行料金に応じて | 8% | 5% |
締日 | 月末締め | 月末締め |
口座振替 | 翌々月8日 | 翌々月6日 |
おすすめの人 | 東京・大阪近郊の利用が多い 平日朝夕割引の時間帯利用月5回以上 | 地方部の利用が多い 平日朝夕割引の時間帯利用が月5回以下 |
マイレージあり申込み | マイレージなし申込み |
※平日朝夕割引は6時~9時、17時~20時が対象です
割引率が大きいのは平日朝夕割引の50%なので、マイレーなしの事務手数料5%を差し引いても45%の割引を受けられます。
休日と深夜割引の割引率は30%なので、走行分の5~8%を差し引かれても十分お得です。
ETCカードを使うだけで、割引率が全然違うんだな。
3.経費の管理が大幅にラクになる
通常はクレジットカード付帯のETCカードを利用するため、ショッピング分と合算してETCカードの請求が来ます。
しかし、高速情報協同組合のETCカードはショッピング枠がないため、利用した高速代金だけの請求が来るので経費の管理がラクになります。
クレジット機能がないだけでなく、ほかにも経費の管理がラクになる理由があるんです。
カードごとの利用明細がわかれば経費の管理が大幅に短縮できるため、確定申告をする際に計算がラクになりますよ。
- Web明細、請求書の発行により利用料金が一目でわかる
- カードごとの明細が発行されるため、誰がいくら利用したのか把握できる
- 必要な枚数を発行できるため、仕事用とプライベート用で分けられる
カードごとの利用明細がわかれば経費の管理が大幅に短縮できるため、確定申告をする際に計算がラクになりますよ。
カードごとの利用額がわかれば安心して従業員にもETCカードを支給できるので、万が一不正利用があった際もすぐに気付けるのもメリットです。
高速情報協同組合のETCカードを作成する2つのデメリット
経費が大幅に節約可能な高速情報協同組合のETCカードですが、当然デメリットもあります。
クレジットカード付帯のETCカードより不便に感じてしまう部分はありますが、新会社の法人や個人事業主がカードを作成できるのであれば仕方ないです。
カード利用前に、あらかじめデメリットを把握しておいてくださいね。
とはいえ、人によっては「まったくデメリットに感じない」というほどの欠点なので、メリットとデメリットどちらが上回るのかを検討すべきです。
利用するのであればデメリットを把握していたほうがいいので、デメリットを詳しく解説していきますね。
1.マイレージ以外のポイントが貯まらない
クレジットカードはどのようなポイントが貯まるのかで選ぶ人も多く、カード選びの際に重要視されているポイントの1つではないでしょうか。
しかし、高速情報協同組合のETCカードはポイントが一切貯まらないので、デメリットと感じてしまう要因の1つです。
ほかの法人カードが発行できるのであれば選択肢は広がりますが、高速情報協同組合を検討している人は自分では厳しいと感じている人ですよね。
ポイントが貯まれば嬉しいけど、それよりもETCカードがないほうがデメリットだな。
ポイントはたまりませんが、走行料金に応じてマイレージが還元されるため高速料金として利用可能です。
ETCマイレージカードを利用すれば走行料金の10%が還元されるため、走れば走るほどお得になるのは運送業には嬉しいポイントではないでしょうか。
2.クレジット機能が付帯していない
協同組合が発行しているETCとガソリンカードは使用用途が限定されているため、それ以外の用途では利用できません。
使用用途を限定する代わりにクレジット審査をおこなわずに組合独自の審査をしているので、クレジット機能が付帯していない点は諦めるしかありません。
カードの審査が不安で、それでもクレジットカードの発行を希望する場合Nexus Cardというデポジット型のものをおすすめします。
- 預けたデポジットと同額をショッピングなどで利用できる
- 安定した収入のある18歳以上であれば審査が受けられる
- 発行手数料550円、年会費1,375円がかかってしまう
- 200円で1ポイント貯まり、1ポイント1円で利用可能
- 分割払いにも対応しているため、デポジットの上限に達しないように調節可能
クレジット機能がなければ不便だと感じてしまうかもしれませんが、クレジットカードのように限度額を心配せずにETCレーンを通行できるメリットもあります。
どうしても経費の支払いをカードで済ませたい場合は、デビットカードやデポジット型クレジットの利用を検討しましょう。
プリペイドカードとは違いデポジットを預けることで、カード利用代金を後払いできます。
高速情報協同組合って怪しいの!?よくある3つの疑問を解決
高速情報協同組合は1993年に設立した老舗の組合で、各省庁に認められている実績のある組織です。
詳しくは「高速情報協同組合の本当の評判」で解説していますが、実績以外にも気になることはありますよね。
高速情報協同組合や協同組合に関する3つの疑問を紹介するので、不安解消に役立ててください。
高速情報協同組合は実績のある組織なので安心して申込めますが、気になる疑問を解決してから利用したいですよね。
それでは、よくある疑問を1つずつ解説していきます。
1.高速情報協同組合の審査に落ちた場合はどうすればいい?
通常の法人カードは審査が厳しく安定した黒字経営が必要だと言われていますが、高速情報協同組合はクレジット審査がないため厳しくないと言われています。
ただし、高速情報協同組合独自の審査をおこなっているため、かならずしも希望に添えるというわけではありません。
無審査じゃないのは理解できるけど、高速情報協同組合に落ちたらどうすればいいんだよ…。
高速情報協同組合の審査に落ちた場合は2つの対処法があるので、落ち込まなくても大丈夫です。
- 姉妹団体のETC協同組合でカードを発行する
- ETCコーポレートカードを申込む
高速情報協同組合と同じような団体のETC協同組合でETCカードを作成する方法が1番現実的なので、まずはETC協同組合に申込をしましょう。
そのほかの方法は高速情報協同組合に落ちた場合の対処法で紹介しているので参考にしてください。
2.高速情報協同組合のガソリンカードの評判は?
高速情報協同組合はETCカードだけでなくガソリンカードも申込み可能で、ETCカードと同時に申込む人が多いです。
利用できるスタンドはアポロステーション(出光、昭和シェル)のみですが、全国各地で利用できるため利便性が高いです。
全国均一の後決め方式なので給油時に利用金額はわかりませんが、どこで給油しても同じ価格なので安心感があります。
全国均一価格なら山間部でも給油できるし、安いガソリンスタンドを探す手間がはぶけるな。
評判は「高速情報協同組合の基本情報」で紹介しているので割愛しますが、ガソリンカードがあれば現金を持ち歩く必要がなくなるため防犯面でもおすすめです。
ETCカードだけでもETCとガソリンカード両方を申込んでも出資金の額は変わらないので、この機会に両方申込みを済ませましょう。
3.高速情報協同組合とETC協同組合どちらが良いの?
高速情報協同組合とETC協同組合はどちらも北九州市に本社があり名前も似ているので、どこに違いがあるのか悩んでしまう人が多いです。
大きな違いは「高速情報協同組合は老舗」「ETC協同組合は比較的新しい」という点ですが、ETC協同組合のほうが発行難易度が低いのではと言われています。
どちらの協同組合も独自の審査があるため詳細は不明ですが、後発のETC協同組合の審査が厳しければ利用者は増えないと思われているからです。
たしかに後発の組織に良さがないと利用者は増えないし、その考察は間違ってないかもな。
1つだけ確かなことはETC協同組合のほうが公式サイトが見やすいため、ETC割引の内容などが理解しやすいです。
申込みからカード発行までに時間がかかってしまうので、審査が不安な方は初めからETC協同組合を申込んだほうが安心かもしれませんね。
会社設立直後の法人や個人事業主には高速情報協同組合のETCカードがおすすめ
会社設立直後は業務実績がとぼしく、通常の法人カードは発行までのハードルが非常に高いです。
そのため、事業が安定するまでは高速情報協同組合のような協同組合のカードを使い、事業が安定してきたら法人カードへ切り替える方法をおすすめしています。
ETC協同組合のカードがあれば法人カードに落ちても困ることはないし、1枚持っていたら安心だな。
- 加入時に10,000円の出資金を預けるが、脱会時に返金される
走行料金の5%、または8%の手数料がかかるが、ETC割引の恩恵は受けられるため損はしない
高速情報協同組合にはデメリットもあるが、メリットのほうがはるかに上回る
高速情報協同組合以外のカードを作成できれば選ぶ幅が広がりますが、会社としての実績を積むまでは発行難易度でカードを利用したほうが賢明です。
協同組合のETCやガソリンカード、デポジット型のクレジットカードなどを駆使して、まずは経営を案刑させることを優先しましょう。