「軽貨物ドライバーはどんなものが経費になるんだろう」
「どうやって確定申告をすれば良いかわからない」
と思うことはありませんか?
今まで確定申告をしたことがない人は、経費の計算なんてわからないですよね。
では、運送業の経費には、どのようなものがあるでしょうか?
- 年末調整のない個人事業主が所得を計算する方法
- 軽貨物ドライバーの「経費になるもの」「ならないもの」の違い
- 確定申告書を作成する4つの方法
この記事を見ればどのようなものが経費になるのかわかり、1年間の所得を計算できるようになります。
「なにが経費になるのかわからない」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
経費も帳簿の作成方法もわからない人は、会計ソフトを利用するとパパっと作成できますよ。
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業務委託で個人事業主として働くドライバーは年末調整がない
会社に雇われていれば所得や保険料の支払いを再計算し、過不足を清算する年末調整があります。
しかし、業務委託である個人事業主は年末調整がないため、期限内に税務署へ行き前年の所得を確定申告しなくてはいけません。
以下のように、先に売上と経費の計算をすると所得がわかります。
所得税を計算するうえで収入を得るためにかかった経費を「必要経費」と呼び、かならずレシートや領収書などで事業を営むうえで必要であると証明しなくてはいけません。
確定申告の手間を省くために、月ごとにレシートを保管しておくと計算しやすくなりますよ。
副業で業務委託ドライバーとして働いている場合は、本業の勤務先で年末調整がおこなわれます。
しかし、ドライバーの給与が年間20万円以上の収入がある場合は確定申告が必要なので、各自確定申告をおこなってください。
※経費などを差し引き収入が20万円以下の場合は、確定申告は不要です。
個人事業主が年度末におこなう確定申告の5つの基礎知識
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの1ヶ月間に、税務署へ確定申告書を提出しなければいけません。
申告漏れがないように確定申告をしなくてはいけないので、運送業の経費に関する基本情報を把握しておきましょう。
理解するのが難しい専門用語もたくさんありますが、個人事業主は確定申告の知識がなければ税金を多く払ってしまう可能性もあります。
損をしないためにも、確定申告の基礎知識をしっかりと解説していきますね。
1.確定申告をする際の手順
国税電子申告・納税システムのe-Taxでも確定申告をおこなえますが、初めて確定申告をする場合は不明点を直接聞ける税務署での確定申告がおすすめです。
大まかな手順がわからなければ何を用意したら良いのかわからないので、手順とあわせて用意するものも紹介していきますね。
売上から経費を引き、年間の所得を計算する
必要に応じ、以下の添付書類を用意または作成
事業所得や不動産所得 | 青色申告青色申告決算書 白色申告収支内訳書 |
給与や年金などの所得 | 源泉徴収票 |
雑所得 | 所得の内容を証明する書類 |
株や為替 | 年間取引計算書 |
土地や建物の浄土 | 契約書や領収書 |
確定申告書は国税庁のHPからダウンロード、またはfreee開業を無料登録し作成します
最寄りの税務署へ郵送、または直接確定申告しに行きます。
ただし、マイナンバーカードがある人はe-Taxを利用し、オンライン上での提出も可能
令和2年の確定申告から青色申告特別控除額が55万円に減額されてしまいましたが、e-Taxで申告すれば従来通り65万円の控除を受けられます。
国税庁のe-Taxサイトでできるものの操作が難しいので、freeeややよいの青色申告などのクラウド会計を利用すると知識がない人でも簡単に作成できますよ。
2.運送業の個人事業主が経費となるもの
預かった荷物を配送する運送業は車両だけでなく交通費も必要経費となり、すべて確定申告で経費として申告します。
おもに「車関連」「各種保険」などが必要経費にあたりますが、どのようなものが経費になるのか具体例を紹介していきますね。
帳簿をつける際は勘定科目ごとに仕分けていくと、経費の計算がしやすくなりますよ。
勘定項目 | 具体例 |
---|---|
車両費 | 車体代金(減価償却) 自動車のリース費用 |
運行費 | ガソリン代 車の修理、整備費用 |
旅費交通費 | 駐車場代 有料道路代 |
損害保険料 | 任意保険 自賠責 |
租税公課 | 自動車税 自動車取得税 重量税 |
通信費 | 電話代 切手などの郵送料 |
消耗品費 | 台車 梱包資材 作業着 文具 |
交際費 | 取引先との会食や差し入れ お祝い金 香典 |
事業をおこなううえで必要なものはすべて経費として計上できるので、これらの勘定科目ごとに仕分けしておいてくださいね。
確定申告をおこなう際にレシートや領収書の添付は不要ですが、確認を求められた際に提出できるよう年度ごとに保管しておきましょう。
3.運送業の個人事業主が経費にならないもの
運送業を営むうえで必要な支出は経費として計上できますが、なかには経費にならないものも存在します。
たとえ事業をおこなうなかで支払ったお金でも、以下の費用は経費にならないので気を付けてくださいね。
借入の元金 | 経費として計上できるのは「利子」のみ |
生命保険や社会保険 | 確定申告の際に控除の対象になる |
交通反則金 | スピード違反などの反則金 |
業務外の費用 | 家族で出かけたガソリン代やETC料金など |
経費だと勘違いして申告をすると追加徴税の対象になる場合もあるので、経費として計上できるのか不安な場合は最寄りの税務署に問い合わせてください。
なお、お金を借りた際の勘定科目は「借入金」になり、返済多妻は「支払利息」として計算します。
借入の利子は経費になるなら、忘れずに申告しないといけないな。
4.取得価格が10万円以上のものは減価償却で計算する
取得時の価格が10万円以上のものは減価償却といい、決められた耐久年数ごとに分割で経費として計上できます。
耐久年数 | |
---|---|
乗用自動車 | 5年 |
事務イスおよび机 | 金属製 15年 その他 8年 |
パソコン | 4年 |
耐久年数は商品ごとに異なるので知識が必要ですが、残存期間という耐久年数後の価格がわかれば簡単に計算できます。
10万円以上のものが減価償却の対象になりますが、複雑な計算なので知識がないと確定申告で損をしてしまう可能性があります。
個人事業主のドライバーの場合は車の購入費用が減価償却の対象となりますが、1人で難しい場合は会計ソフトの利用や税務署へ問合せをしてください。
5.プライベートでも使用するものは家事按分をする
経費のなかには携帯電話や、自宅の一室を事務所にしているものもあります。
プライベートでも使用するものは家事按分という方法で、どの程度事業に使っているのか割合を計算し経費として計上できます。
どのように家事按分をおこなえば良いか、具体例を紹介します。
ガソリン代 | 運送日報などで走行距離を記録 |
自宅兼事務所 | 面積における作業場のスペース、または利用時間 |
電気代・電話代 | 使用した時間 |
家事按分は第三者が客観的に理解できるような根拠が必要なので、かならず割合を計算したのちに割合を按分しましょう。
難しい場合は、初年度だけでも税理士に経費の計算を依頼すると家事按分の割合がわかるので、2年目以降の確定申告は自分でおこなえるようになりますよ。
確定申告をする際の白色申告と青色申告の違い
確定申告は「白色申告」と「青色申告」の2種類あり、帳簿の形式や節税効果など異なる部分が多いです。
軽貨物事業をおこなうさいの開業届の書き方の記事で詳しく解説していますが、青色申告は自分で届け出を提出しなければ白色申告のままです。
白色申告 | 青色申告 | |
---|---|---|
会計帳簿 | 簡易 | 厳密 |
控除 | なし | 65万円 55万円 10万円 |
赤字繰り越し | できない | 3年間 |
家賃や電気代 | 事業に50%以上使用する | 割合分を経費にできる |
家族への給与 | 経費にできない | 経費にできる ※申請した場合のみ |
このように、白色申告と青色申告では異なる部分が多く、違いをしっかりと理解してどちらで申告するのか決めなくてはいけません。
青色申告のほうが圧倒的にメリットが多いので、違いを詳しく解説していきますね。
白色申告は簡易的な帳簿だが控除が受けられない
白色申告も帳簿付けは義務付けられていますが、家計簿のように簡易的な形式で良いので特別な知識がなくても確定申告ができます。
収入内訳書を提出し損益の状況は記載しますが、資産や負債は記入しなくて良いです。
白色申告をおこなう場合、以下の書類を保管しておいてください。
帳簿 | 収入や経費を記載する |
支出がわかるもの | 請求書、納品書、領収書など |
帳簿と支出がわかるものさえあれば確定申告ができるため、手軽さが魅力の白色申告。
しかし、白色申告をする意味はないと断言できるほどメリットがないので、青色申告承認申請書を税務署へ提出しましょう。
個人事業主として軽貨物運送業を開業する方法で届出について詳しく解説しているので、申請書の書き方をチェックしてください。
青色申告は帳簿付けが大変だが税効果を得られる
白色申告は特別な知識がなくても簡単に帳簿がつけられますが、青色申告の場合は提出書類も多く専門知識が問われます。
とくに青色申告では「複式帳簿」という帳簿の付け方をし、資産の増加を増やす「貸方」と減少をあらわす「借方」という専門用語を使います。
単式帳簿
日付 | 勘定科目 | 詳細 | 入金 | 出金 |
---|---|---|---|---|
1/1 | 交通費 | ETC | 5,500 | |
1/4 | 運行費 | ガソリン | 4,500 | |
1/15 | 売上 | 100,000円 | ||
1/20 | 車両費 | リース | 35,000 |
複式帳簿
日付 | 勘定科目 | 貸方金額 | 勘定科目 | 借方金額 | 残高 |
---|---|---|---|---|---|
1/1 | 繰越 100,000 | ||||
1/4 | 交通費 ETC | 3,800 | 96,200 | ||
1/15 | 売上 | 100,000 | 196,200 |
こんな難しい帳簿はつけられないから、白色申告にしようかな。
複式帳簿に挫折してしまう人も多いですが、青色申告には以下のようなメリットがあります。
- 最大65万円の控除が受けられ、所得から差し引かれる
→差し引かれた分の納税額が安くなる - 3年間赤字の繰り越しができる
- 申請すれば家族や親族への給与を経費にできる
- 30万円未満の固定資産(車やパソコンなど)が一括で経費で落とせる
→白色申告の場合は一括で経費にできず、減価償却で計算しなければいけない
青色申告は申請が大変ですがメリットが大きいので、さまざまな面で青色申告をおすすめします。
「こんなの自分でできない」と感じてしまうかもしれませんが、会計ソフトに収支を入力するだけで簡単に作成できるので安心してください。
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個人事業主が確定申告書を作成する4つの方法
確定申告書の作成は、大きく分けると「自分で作成する」「会計ソフト」「税理士」の3種類の方法があります。
これから作成方法を紹介していきますが、方法によっては難易度が高いものもあります。
自分でやれば費用は掛からないものの手間がかかり、会計ソフトや税理士は手間はかからないものの費用がかかってしまいます。
どの作成方法もメリットとデメリットがあるので、1番やりやすいと思う方法で作成してください。
1.税務署で記入する
確定申告でわからないことがある場合は税務署へ行けば何でも教えてくれるので、その場で記入して提出できます。
しかし、確定申告の期間は1ヶ月と短く、近年はコロナウイルスの影響で事前に予約をしなければ受け付けてもらえない場合もあります。
確実に申告できるように、必要な書類はすべて揃えていきましょう。
- 確定申告書
- 本人確認書類(マイナンバーカード×運転免許証)
- 所得を証明できる書類(源泉徴収票や支払調書など)
- 口座情報がわかるもの
- 控除を受けるために必要な書類(ふるさと納税の寄付金額など)
- 印鑑
- 収支内訳書(白色申告)
- 青色申告決算書(青色申告)
空いている時間を狙えば税務署の職員に1から書き方を教えてもらえるので、二度手間にならないように書類だけは忘れないで持っていきましょう。
2.e-Taxを利用する
e-Taxは「国税電子申告・納税システム」のことで、インターネット経由で確定申告などの作業をおこなえます。
自宅でも確定申告ができるため手軽な反面、手順が大変で従来通りの方法で確定申告をする人が多いです。
詳しくは国税局ホームページで紹介されていますが、簡単に利用の流れを紹介します。
1.利用者識別番号の取得
PCの場合はマイナンバーカード、ICカードを読み取る機械、スマホが必要
スマホの場合はマイナンバーカードとスマホが必要
2.電子証明書の取得
以下の方法で確定申告をおこないます
1.電子証明書の登録
2.申告データの作成
3.申告データへ電子署名
4.データの送信
普段からスマホやPCの扱いに慣れていない人には難しい作業なので、苦手だと感じる人はほかの申請方法を利用してください。
3.会計ソフトを利用する
「税務署へ行く時間がない」「e-Taxを使いこなせない」という人におすすめなのが、会計ソフトの利用です。
最近ではPCやスマホ上で入力できるクラウド型を利用する人が多く、専門知識がない人でも簡単に確定申告書を作成できます。
- スマホで撮影するだけでレシートなどを読み込める
- 必要事項を入力するだけで確定申告書類が作成できる
- 記入が難しい青色申告の複式帳簿も簡単に作成できる
個人事業主向けの会計ソフトは月額1,000円程度で利用でき、費用は経費として計上できます。
経理が苦手な人ほど導入の価値があるので、難しい経理作業はおこなわずに仕事に専念できますよ。
よく使われている会計ソフトと特徴を紹介するので、無料体験で自分に向いているか試してくださいね。
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経理の知識がある人は難なく利用できる
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4.税理士に依頼する
今回紹介する確定申告方法のなかで、費用は掛かるものの確実に申告できるのが税理士への依頼です。
税理士へ依頼すれば経理を丸投げできるものの、費用が数万円かかってしまうデメリットもあります。
数万円かかってしまうものの臨時で事務員を雇うよりも確実に確定申告できるので、手間をかけたくない人におすすめです。
- ~500万円まで10万円前後
- ~1,000万円まで15万円前後
- 1,000万円から20万円前後
確定申告を依頼した場合は売り上げベースで費用が決まることが多いものの、費用は事務所ごとに異なります。
なかには確定申告だけでは依頼できない事務所もあるので、税理士ドットコムで確定申告のみを依頼できる税理士を探すのも方法の1つです。
運送業の個人事業主が疑問感じる経費に関する3つの悩み
個人事業主になる前はほとんどの人が確定申告をしたことがないため、こんな場合はどうなんだろうと気になってしまいますよね。
そこで、運送業ならではの経費に関する悩みを3つ紹介するので、不安解決に役立ててください。
確定申告のことは税務署に問い合わせれば教えてもらえますが、運送業ならではの悩みは満足のいく回答は得られません。
年度末に確定申告を毎年おこなうので、少しずつ経費の理解を深めていきましょう。
1.運送業の経費の内訳は?
大まかではありますが、個人事業主の軽貨物ドライバーが1ヶ月あたり必要な経費をまとめました。
しかし、案件ごとにガソリン代やETC料金は異なるため、あくまも参考程度にとどめておいてくださいね。
ガソリン | 30,000~50,000円 |
ETC | 30,000~70,000円 |
任意保険 | 13,000~15,000円 |
車のローン(リース) | 20,000~50,000円 |
駐車場 | 10,000円 |
スマホ | 3,000~10,000円 |
大手運送会社と業務委託を結び個人宅へ配達をおこなう場合は1ヶ月あたり50㎞前後走行し、企業配は1日に100㎞以上走行することも珍しくありません。
走行距離が多いほどガソリン代だけでなく車両のメンテナンス頻度も上がるので、おこなう業務の経費がいくらかかりそうなのか概算で計算したほうが良いですよ。
働き始めたころは、予算を多めに経費を組んだほうが良さそうだな。
2.委託ドライバーが確定申告をしないとどうなる?
個人事業主の委託ドライバーだけでなく、どの事業者も帳簿作成と確定申告や納税は義務です。
「いつ」「何にいくら使ったのか」を明確にし、保存期間が以下のように定められています。
種類 | 保管期間 |
---|---|
法定帳簿 (収入や必要経費を記載したもの) | 7年 |
任意帳簿 (上記以外の帳簿) | 5年 |
決算書や棚卸表などの書類 | 5年 |
業務上作成、または受領したもの (請求書・納品書・領収書など) | 5年 |
意図的に所得を隠したとみなされた場合は重加算税が課され、不足分の40%ほど上乗せして税金を納めなくてはいけません。
3.個人事業主の軽貨物ドライバーが節税する方法は?
所得が上がれば税金も高くなってしまうので、個人事業主はどうやって節税すべきか悩んでいる人が多いです。
軽貨物ドライバーに限らず個人事業主は税金の控除を利用すれば節税が期待できるので、仕組みを理解しておきましょう。
所得控除 | 税額控除 | |
---|---|---|
概要 | 課税所得から差し引き | 税額から直接控除 |
対象者 | 収入2,500万円以下 | 所轄庁の証明を受けた団体への寄付 |
控除額 | 最大48万円 | 所得税額の25%まで |
種類 | 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除 生命保険控除 地震保険控除 小規模企業共済等掛金控除 寄付金控除 寡婦控除 勤労学生控除 扶養控除 基礎控除 | 配当控除 外国勢控除 政党等寄付金特別控除 認定NPO法人等寄付金特別控除 公益社団法人等寄付金特別控除 住宅借入金等特別控除 住宅耐震改修特別控除 住宅特定改修特別税額控除 認定住宅新築等特別税額控除 |
このように、控除にはさまざまな種類があるので、寄付や申告をすれば大きな節税効果が期待できます。
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慣れないうちは「これは経費になるの?」と迷ってしまいますが、業務をおこなううえで必要なものかを考えると判断がつきやすいです。
作業着やサングラスなど仕事でしか使わないものは経費として計上できるので、帳簿に書き入れていきましょう。
仕事に必要なものは経費になる!って覚えておくよ。
- 業務に必要なものはすべて経費になるが、プライベートでも使用するものは家事按分で割合を出す
- 白色申告は帳簿付けがラクな反面控除が受けられないので、青色申告のほうが良い
- 青色申告の複式帳簿は経理の知識がないと難しいため、会計ソフトを利用したほうが簡単
白色申告の場合は家計簿のように簡単な帳簿なので問題ありませんが、青色申告の場合は帳簿付けや計算が複雑なので知識がない人には難しいです。
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